商品開発におけるリスクマネジメントと企業が心掛けるべき注意点とは?

2022/04/25
column

商品開発にはいつでも開発した商品が売れないというリスクが伴っています。しかし、だからといって開発を全くしないわけにもいきません。そこで、商品開発の際にはリスクマネジメントが重要になるのです。
今回は、商品開発におけるリスクや、商品開発における注意点、リスクマネジメントについてご紹介します。

商品開発は成果を測定することが難しくリスクも伴う

商品開発をする上で発生しうるリスクには、以下のようなものが挙げられます。

商品開発にともなうリスク

・想定していた売り上げに届かないどころか全く売れない
・計画通りに商品が作れない場合があり、無駄になってしまう
・類似商品があり、他社の権利を侵害してしまう
・個人の発想にたよりがちになってしまう

どんなに良い商品を開発しても、市場に出すにあたってパイプがしっかりしていなければ当然想定していた売り上げに届きません。
また、実際に開発してみると想定していたような商品ができず、とても市場に出せないという場合もあります。
良いアイデアだと思っても、既に他社で導入しているものや特許を取っているものなどで権利を侵害してしまえば、知らなかったとしても損害が出てしまいます。
商品開発は全く新しいものを世に送り出すため、成果の予想も立てにくく、こうしたリスクが多いのです。

商品開発を行う中で企業が注意しなければならない取り組み方

商品開発を成功させるためには、企業は商品の適切な価格設定、流通経路の確保、販売促進活動が必要です。
企業は商品開発に取り組むにあたり、どの程度の価格ならユーザーは積極的に購入するのか、購入しやすい場所はどこかというのを考えながら進めなければなりません。
そして自信をもって世に出せる商品が完成したのなら、今度はその商品を一人でも多くのお客様に知ってもらうための方法を考え、実行するという行動が必要です。広告を作ったり展示場を設けたりするのは、この販売促進活動に該当します。
同時に、他社の権利を侵害していないかという情報収集も徹底して行いましょう。

商品開発におけるリスクマネジメントで重要なのは開発資源を充実させること

商品開発のリスクマネジメントにおいて重要とされる開発資源とは、予算はもちろん、開発にあたっては開発後の販売促進や営業も含めて人材が必要です。
開発のためにどんな物が必要で、さらにその商品を開発するにあたってはどんなニーズにあわせた商品なのか、類似品はないかなどの情報も必要となります。
こうした予算以外の人材や材料、そして情報もまとめて「開発資源」と呼びます。この開発資源が足りないと、商品自体完成しない、実際に商品が完成しても上手く売り出せなかったり、ユーザーに適切に評価してもらえなかったりということに繋がりかねません。
商品開発におけるリスクマネジメントで開発資源を充実させるということは、全く予想ができない商品開発後のリスクを少しでも軽減させるためにも重要なステップなのです。

今回のまとめ

商品開発には「売れない」「できない」「盗作になる可能性がある」といったリスクがあります。こうしたリスクを少しでも軽減させるために、企業は予算を適切に組み、人材と情報をしっかりと集め、その商品を魅力的だと思ってくれるユーザーに情報を届けなければなりません。
そのためには、適切な予算だけではなく、製品づくりからマーケティングにおける人材、そして開発した商品についての情報なども含めた十分な開発資源が必要です。こうした開発資源を充実させ、新商品を開発し、少しでも会社のリスクを減らすことをおすすめします。