試作品製作において欠かすことができない塗装と表面処理の方法について

2022/05/12
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モックアップや試作品製作を検討する人の中には、周囲から評価される方法について悩んでいる人もいるのではないでしょうか。そのような場合には、塗装や表面処理にこだわることをおすすめします。塗装や表面処理は見た目の美しさだけでなく、さまざまな機能性を付与できるので、希望に沿った試作品を製作することが可能です。ここでは、試作品製作における表面処理方法や塗装を施すメリットについて解説します。

試作品製作にはさまざまな表面処理方法がある

試作品製作を行う上で、試作品をアピールするために表面処理は重要な作業です。表面処理で見た目の美しさが向上するので、周囲に評価されやすくなります。ここでは、試作品製作における3種類の表面処理方法について見ていきましょう。

・塗装
・メッキ処理
・研磨

塗装

塗装は液状や粉末状の塗料を表面に塗布することで、艶感を出すなどさまざまな風合いに仕上げることが可能です。塗料に使用される素材は多岐に渡っており、見た目だけでなく錆止めなどの機能性を訴求していることもあります。

メッキ処理

メッキ処理は表面を金属や合金などの皮膜で覆うことで、試作品の表面を美しく装飾する技術です。使用する金属や合金の種類によって高級感を出せるだけでなく、耐食性や電気特性を向上させることもできます。メッキ処理は見た目と機能性を兼ね備えた表面処理方法だと言えるでしょう。

研磨

試作品の表面を綺麗に削ることで、滑らかで艶のある仕上がりにする表面処理方法です。研磨と塗装を行うことで表面を滑らかに整えて、鏡のような光沢感を出す技術は鏡面仕上げと言われています。

試作品に塗装を施すことで得られるメリット

ここでは、試作品製作で塗装を施すことで得られる2つのメリットを解説します。

多様な色彩選択が可能

塗装に使用される塗料は顔料や樹脂などさまざまな成分が含まれているので、組み合わせも多様です。組み合わせによってはさまざまな色彩を再現でき、多様な色彩選択が可能だというメリットがあります。

機能性の付与

塗料は色彩などの見た目だけではなく、防火機能に優れた成分が含まれている種類もあります。塗料によっては抗菌性や防カビ成分が含まれている種類もあるので、塗装による表面処理でさまざまな機能性を付与することが可能です。

表面処理の前の下地作りが重要

試作品の表面処理を検討する上で、表面の状態を見極めることが重要です。表面処理を施す前に、表面が汚れていたり凹凸があったりすることで綺麗に表面処理を施せません。表面処理を施す際には、下地の状態を最適にしておくことが重要です。下地の状態が整っていなければ、塗装は剥がれやすく綺麗に仕上げることはできません。適切な表面処理を施す際には、最適な下地を作っておくようにしましょう。下地を作る際には表面の汚れだけでなく、凹凸も確認しておくことが重要です。

今回のまとめ

モックアップや試作品製作で評価を得るには、塗装によるメリットや表面処理について把握しておくことが重要です。表面処理は塗装やメッキ処理を施すことで、見た目だけではなく機能性を付与することができます。塗装で使用する塗料には防火機能や抗菌性に優れた成分が含まれている種類もあるので、希望に沿った機能性を選択することが可能です。表面処理は優れた試作品製作には欠かせない技術ですが、下地が整っていなければ表面処理を綺麗に施せません。最適な表面処理を施すためには、下地の状態を見極めておくことをおすすめします。