試作品製作を短期間で外注する際に意識したいポイント

2022/04/15
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試作品の製作には、精度とともに重要となる要素としてスピードが挙げられます。市場での競争力を上げるためにも、製作する際には短期間で納期できる外注先を選ぶことが重要です。
今回は、短期での試作品を計画している開発担当者様のために、外注にする際に意識したいポイントを解説します。

試作品製作を短期間で依頼したい場合は短納期対応に慣れている業者を選ぶ

スピーディに試作品を完成させるためには、試作品の短期納品に対応している業者を選ぶことが大切です。試作品の完成が早いと柔軟にスケジュールを調整しつつ商品開発を円滑に進めることが可能です。
また、依頼者側からみて重要なのは、業者の短納期対応実績です。優れた実績が公表されている業者であれば信頼することができるでしょう。さらに、「24時間以内」「当日◯◯時まで」のように納期を具体的に示してくれる業者ならば、安心して試作品製作を依頼することが可能です。
短納期に対応する業者のなかには、スピーディな完成につながる製造プロセスを公表しているケースもあります。業者からそのプロセスの説明を受けながら、最短日程で試作品ができあがる見通しを立てることが可能です。商品開発スケジュールが遅れるリスクを避けることができるかもしれません。

依頼時までに試作品のデータを準備しておく必要があるので注意

試作品の製作を業者に依頼するときは、試作品に関わるデータを求められることがあります。データがないと製作に進まないケースもあるので注意が必要です。設計データをはじめ、他に必要とされるデータがないか、あらかじめ業者から聞いておきましょう。
最近は、3D形式の設計データを求める業者もいます。CADや3Dスキャンのようにパソコンを使ったデジタルデータが発展しており、無駄な紙や筆記用具を使わずにローコストで作成できるメリットから利用する業者も少なくありません。
このように試作品製作では、デジタルデータの準備が推奨されます。製作者によっては3Dプリンターを使うこともあるので、まだ導入していない方はこの機会に試してみるのもよいでしょう。いずれにしても依頼者側でデータを作る体制がないと、試作品の完成に時間がかかってしまう可能性もあります。

期間内に「何の対応までしてくれるのか」のチェックを忘れないこと

試作品を外注する場合は、期間内にやってくれるサービスの内容と範囲を確かめてください。業者との意思の疎通ができていないと、試作品製作を進める過程で問題が発生する可能性があります。短期間であるがゆえに、製作の初期段階から詳細までしっかりと詰めておきましょう。場合によっては業者が対応できない作業があるため、社内で解決するか、ほかの依頼先を探す必要があります。
試作品の製作業者は、量産計画をベースにして作業する場合もあるので、依頼者の希望内容の一部に対応することができない可能性もあるのです。あらゆる視点から想定し、依頼前に希望の作業内容を伝え、どこまで対応可能かを聞き出しておくことをおすすめします。

今回のまとめ

試作品製作を短納期で依頼する場合は、まず短納期の実績が豊富な業者を探しましょう。理想の業者を見つけたら、対応可能範囲を聞くことが大切です。同時に試作に必要なデータも詳細に確認して準備を進めておく必要があります。試作品製作を外注する際は、計画的に進めていくことが大切です。