BtoCの商品開発時に行うデザイン・試作品製作のポイント

2022/02/03
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BtoCとは「Business to Consumer」の略で、一般消費者を対象として企業が商品やサービスの提供を行うビジネス形態のことを指します。BtoCビジネスを行う企業は「BtoC企業」と呼ばれ、一般的に知名度が高いことが多いでしょう。なぜなら、BtoCビジネスでは消費者による認知がとても重要なため、メディアや広告によるプロモーションで顧客の獲得を目指すからです。今回は、そんなBtoCの商品開発時に行うデザイン・試作品製作のポイントについて解説していきます。

【目次】 
1.BtoCの商品開発とは
2.デザイン・試作品製作のポイント
3.BtoCにおける購買行動
4.今回のまとめ

BtoCの商品開発とは

BtoCの商品開発には、マーケティングが不可欠です。不特定多数の一般消費者が対象であるため、まずは市場調査や環境分析などでターゲットを絞り込む必要があるでしょう。十分な構想段階を経て、ターゲットのニーズに的確に応えるための商品を企画する段階に入ります。ここまでで、「誰に何を売るのか」ということを決定し、コンセプトを煮詰めていくのです。
それから、具体的な商品開発を行う開発段階に入ります。製品仕様や価格、流通ルート、宣伝広告など「どのように売るのか」ということを決定していく段階です。BtoBと違い、BtoCビジネスでは細かくターゲティングができます。そのため、商品開発でもストーリー性やデザインが大切で、消費者の心に響くような商品を作ることが求められているでしょう。それではBtoCにおいて、デザイン・試作品製作でポイントとなる点を解説していきます。

デザイン・試作品製作のポイント

BtoCの商品開発時に行う、デザイン・試作品製作のポイントとしては、「差別化がはかれるオリジナルのものであること」と「消費者の意見を積極的に取り入れること」でしょう。BtoCで商品開発をする際は、細かくターゲットを絞ってマーケティングを展開していきます。その際、やはり競合他社とは違うオリジナル性があることが大切です。
また、BtoCでは一般消費者が直接の購買者となりますので、その消費者の意見を製品に取り入れていくというのは必要不可欠な要素と言えるでしょう。

BtoCにおける購買行動

BtoBとBtoCでは取引相手が異なるので、その購買行動の性質も異なります。BtoBは企業間取引になるので、組織内の複数の人間が多角的に検証してからの購入となるため、意思決定に時間がかかるでしょう。その点、BtoCは一般消費者との取引になるので、消費者が直感や好みによって購入を決めます。そのため、検討する期間は比較的短いことが多いでしょう。
BtoCのマーケティングでは、企業の知名度やブランド力が重要なので、テレビや雑誌などのメディアを通してプロモーションを行います。消費者に認知してもらえなければ購入につながらないため、いかに消費者の印象に残る広告を打ち出せるかというのを重要視しているでしょう。
また、一般消費者が日常生活で使う完成品が商材であることが多いので、安価で購入サイクルも短いものが多いです。流行もあり、消費者に飽きられてしまう可能性も高いので、次々と新商品を開発し市場に投入していかなければいけません。

今回のまとめ

今回は、BtoCの商品開発時に行うデザイン・試作品製作のポイントについて解説してきました。BtoCでは直接、一般消費者を対象に商品開発を行います。そこで重要になってくるのは、いかに消費者が必要としている商品を作れるかどうかでしょう。消費者の意見を取り入れ、できるだけオリジナルの商品を生み出していくことが商機をつかんでいくことに繋がります。