高収益化する商品開発のポイントとその取り組み方

2022/10/27
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自社の収益を上げたいけれど、どのような商品開発をすれば叶うのかがわからないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。部品や製品を開発しても、思うように高収益化しないケースは多々あります。商品開発のポイントを踏まえた上で進めていけば、思わぬ収益を望めるかもしれません。
ここでは、高収益化する商品開発のポイントについてご紹介します。開発の取り組み方もご紹介しますので、今よりも高い利益を望む企業の方はぜひ参考にしてください。

自社の技術力を高めて同じ商品開発でも同業他社が真似できない付加価値をつける

部品や製品の高収益化を望むなら、付加価値を付けることは必要不可欠です。付加価値とは、他社にはない技術などを新たに付属させることで価値を上げるもの。他社と同じような製品でも、付加価値が加われば自社独自の製品となり、単価も上がります。
どのような価値を付けるかは自社の技術次第です。他社が真似できないような価値を加えればより品質が高くなるため、単価交渉もうまくいくでしょう。
ただし、付加価値を加えたからと言ってあまりにも高単価を提示することは避けてください。独自の技術を加えた製品は取引先にとっては魅力ではあるものの、あまりにも高すぎると先方の予算オーバーとなってしまう恐れがあります。
取引を円滑に進めるためにも、自社製品の適正価値を見定めた上で単価設定を行ってください。

余裕資金でどこもやらないような長期テーマに取り組んで収益化を図る

自社に資金の余裕があれば、その資金をもとに他のテーマに取り組むこともおすすめです。全国には数多くの企業があり、企業別に取り組んでいるテーマが異なります。しかし、どこも取り組んでいないテーマがあるため、それを見つけて取り組んでいけば大きな収益を望めるでしょう。
同業他社が多ければ多いほど競争率が高くなるため、他社より技術力に優れた製品を開発しなければなりません。他社が取り組んでいないテーマの製品を開発すれば競争することもありませんので、自社だけがより多くの利益を獲得できるのです。

自社の得意技術で勝負する

自社が誇れる得意技術があるなら、その分野を極めることで多くの収益を得られる可能性があります。メーカー別に様々な技術が開発されており、他社に真似できない製品は独自製品として高い単価を設定することができます。
例えば、自動車業界なら、自動車に使ういずれかの部品に独自の技術を取り入れることが挙げられます。自動車の稼働においてその部品が優れた動きを発揮すれば、部品を望むメーカーはたちまち増えるでしょう。
大切なのは他社が作れないような、特化した技術を用いることです。他社が真似できるようではすぐにシェアを奪われてしまうため、自社独自の技術を磨いて勝負してください。
また、得意技術で勝負するのなら、その他の分野は手を出さないことも重要です。様々な分野で勝負できれば安定した利益を望めるものの、1つの分野に特化することが難しくなるため、得意とする分野を極めましょう。

今回のまとめ

自社の部品や製品を高収益化するなら、部品などに付加価値を付けることが不可欠です。他の会社が作るものと同じ部品であっても、付加価値が加われば自社独自のものとなります。取引先に部品の良さを伝えた上で単価交渉ができますので、高収益化も期待できるでしょう。
自社の得意分野を磨いて高収益化を目指す方法の他、他社がやっていないテーマに取り組む方法もあります。競合がいなければじっくりと取り組めるため、その分野でのオンリーワンを獲得することが大切です。