商品開発をする時に注意しなければいけないコモディティ化の原因と対策

2022/08/25
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市場に似たような商品があふれている状態になることを「コモディティ化している」といいます。商品開発を行うときには、売り上げの良い商品を目指すのは当たり前のことですが、市場がコモディティ化していくと、低価格競争となり、売り上げが伸びません。ここでは、コモディティ化を避けるために対策して考えなければならないことを解説します。コモディティ化が進む原因とともに確認して、より良い商品をお客様に届けられるよう、そして、企業の売り上げに貢献できるよう開発を進めていきましょう。

商品販売後にコモディティ化が発生してしまう原因

新しい商品が出たときには、画期的な機能があり、それが売れるものであった場合、他社はその新商品を研究します。そして、似たような機能を持った商品を模倣し、先に出たものより安く価格を設定して世に出そうとするでしょう。そういった流れが今の市場にあり、その結果、始めは目新しかった商品も他と差異がなくなり一般化してしまうという現象が起こるのです。こうして、市場に似たような商品があふれている状態になることをコモディティ化しているといいます。
市場に似たような商品があっても売れているということは、その商品が日常に必須なアイテムとなったとも言えるでしょう。
商品を開発して販売したのち、コモディティ化してしまう原因はいくつかあります。まずは、先に述べたように、類似した商品を出して価格競争において勝とうとする市場の流れがあることが一つです。また、メーカーのモジュール化が進んでおり、そういった商品はコモディティ化しやすいという傾向があります。
さらに、商品開発に対する技術がある程度円熟してしまっていることも挙げられます。出ているものが機能的にもほぼ完成形であることが多いため、さらなる機能的な価値を加えることが難しいのです。そうなると、同じ性能でいかに安く提供するかという部分に着目することになってしまいます。

コモディティ化が進むと市場価値が低下する

企業は新しく独自製品を開発するのに莫大な費用と時間をかけます。それなのに、注目を集めたことが逆に他社の研究対象商品となり、一気に類似商品が並んでコモディティ化が起こるのです。そうなると、開発した企業の商品価値は下がります。
さらに、コモディティ化した商品は、比較するところが価格しかなくなってしまい、市場の低価格化が起こります。価格競争が激しくなればなるほど、その市場の価値が低下してしまうことになるのです。
いずれの企業にとっても売り上げにつながらず経営が悪化します。経営悪化は労働条件の悪化に直結します。そうならないよう、コモディティ化は避けなければなりません。そのためには商品開発において工夫が必要となります。

コモディティ化を避けるために必要な商品開発上のポイント

では、コモディティ化を避けるためにはどんなことがポイントになるのでしょうか。大切なのは、真似されにくい商品を作ることです。
価格ではなく、性能の面において商品に高付加価値を与えることで差別化を図ることを目指すのは基本です。しかし、先に述べたように、技術が円熟化していることによって、市場によってはかなりの至難の業。そこで考えるべきなのが、感情的価値をつけることです。つまり、消費者の感情的部分に訴え、この商品が良い、と好きになってもらえるようアプローチをするのです。そのためには、しっかりとしたコンセプトを打ち出すことが大切になります。

少し前の世代では、ブランドの持つイメージや価値を重視して物を選ぶ傾向が強くありました。そのため企業もブランディングに尽力しなくてはならなかったのです。
しかし、今のZ世代を中心とした若者のキーワードは「自分らしく」であり、その商品を利用することで自分自身が満足できることに価値を見出だす傾向にあります。
それぞれに感情的部分に訴えるといっても個人の好みが多様化しているため簡単ではありません。しかし、それぞれにおいてどういった特別な満足感が得られるのか、その見せ方が他商品との差別化を図り、コモディティ化を避けるためのポイントになります。

今回のまとめ

日本の市場は、今いかに他商品と差別化を図ってコモディティ化を避けるのかが大事なポイントとなっています。なぜなら、コモディティ化することで、市場の低価格化が加速し、その価値が低下してしまい、ひいては企業の経営を悪化させてしまいかねないからです。
他社に真似されにくい商品を開発するには、機能的な面の価値(機能的価値)のみでは弱く、感情的価値に焦点をおいて考える必要があります。消費者にとって、その商品がどういった満足感を与えるのかを明確にし、アピールポイントの見せ方を試行錯誤することが大切です。