製品開発に欠かせない試作品製作の一般的な要求性能で挙げられる項目とは

2022/06/06
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製品開発において試作品製作は欠かせません。しかし試作品とはいえ、一般的に求められる要求性能の水準は達しておく必要があります。試作品を用いて性能試験を実施するため、たとえ試作品であろうと最終製品と同様の性能や外観、そして安全性や耐久性を求められます。では一体どのような要求性能が一般的に求められているのでしょうか。ここでは試作品製作時に必要となる一般的な要求性能として挙げられる項目について解説します。

耐久条件や強度は試作品製作の要求性能に含まれる

試作品を製作する上で耐久性や強度は要求性能に必ず含まれるので、性能試験に組み込む必要があります。耐久性や安全性を確認・検証せずに生産販売することで、不良品の大量発生や使用者への危害など、大きなトラブルが起こる恐れがあります。
これが原因で製品回収や再設計、再生産することになれば、莫大な費用が発生するばかりか企業としても多大な損失となります。こういったトラブルを未然に防ぎ、生産販売するために、試作品製作時に耐久条件や強度を規格化して、性能試験で確認することが重要です。

試作品製作で加工法や寸法を最終確認する

性能試験によって試作品の耐久性や強度を確認したら、最終的な加工法や寸法を求められることになります。試作品は最終製品と同等品・同性能の必要があります。加工法や寸法によって性能が変わらない場合は問題ありませんが、基本的には同じ加工法と寸法で試作品を作る必要があります。試作メーカーによって試作品の加工法が限定されることもあるため、事前に加工法を確認しておくことは重要です。
また、正確な寸法も要求性能に含まれる項目だといえます。

寸法精度や強度等は要求性能と深い関係性がある

試作品製作を検討する上で、寸法精度や強度等を要求性能に組み込むことが多いのではないでしょうか。これらは製品の安全性や耐久性と密接な関係があり、量産時に性能を発揮できるかという指標となります。試作品製作は手作業で行なうことが多く、実機で量産した際と性能が異なる可能性があります。最終製品により近い製品とするために、寸法精度が求められることがほとんどです。
また、寸法精度や強度等は価格や納期とも密接な関係があります。寸法精度を向上させることで加工法が限定されることもあり、価格や納期が変動する要因となります。強度は試用する材料によって変動するので、材料ごとの耐久試験や機能確認をしなければなりません。要求する寸法精度や強度を上げれば、価格が上がることや納期が遅れることもあります。

今回のまとめ

試作品を製作する上で、耐久条件や強度は要求性能に含まれ、最終的には加工法や寸法も求められます。耐久条件や強度は製品の安全性と密接な関係があり、性能試験で製品の安全性をしっかり確認する必要もあります。また、加工法や寸法は量産時の性能を検証するために必要であり、試作品製作の価格や納期とも関係のある重要な要素となります。