試作品製作の対象は部品・モジュール・製品の3つに分類される

2022/06/02
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試作品を製作する際には、何のために試作するのかその目的を明確にしておくことが重要な鍵となります。試作品製作はその工程がゆえに長期間に及ぶこと、費用もかかることも十分理解したうえで、試作品を製作する際は目的にあった分類を明確にし、それを得意としている試作業者に依頼を検討しましょう。
そのなかで試作品製作の対象となる構造体や機械部品で使われる材料など、対象の分類も検討していかなければなりません。ここでは試作品製作において分類される3種類の内容や種類・特徴について重要なポイントについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

試作品製作は部品の試作から始まる

試作品製作を行なう上で欠かせないのが部品の試作です。製品はいくつもの部品の集合体であり、試作品についても同様です。まずは装置を動かすための歯車やねじを試作します。試作した部品がすぐに壊れてしまっては製品クレームにつながるので、部品の状態や頑強さなどの確認を行ないます。部品の試作では試作材料を選定することも重要であり、基本的には完成品に近い材料を使用することがほとんどです。
試作品製作で主に使用される材料は、
● 金属材料(鉄、アルミニウムなど)
● 非金属材料(樹脂、ゴムなど)
● 特殊材料(独自の機能材料や複合材料など)
などが挙げられます。
試作は目的によって確認すべき内容が変わるので、部品の試作では目的に合わせた材料を使用しましょう。使用する材料によって部品の価格は変動するので、試作品製作での予算が決まっている場合には事前に予算も確認しておく必要があります。

モジュール単位の試作が第2段階

部品の試作が完了したら、モジュール単位の試作を行なうことになります。モジュールはシステムや機器の一部分を構成するまとまった機能を持つ部品であり、容易に追加交換できる状態です。実際に組み立てて想定された性能を発揮するかを確認します。
モジュール単位の試作品においては、前段階で試作した部品の性能が保証されていなければなりません。部品がうまく試作できていなければ、モジュール単位の試作品は性能を発揮することはできず、モジュール単位の試作も十分に進められないでしょう。

最後は耐久性などの製品自体の試作

第2段階で問題が無ければ、試作品製作は大詰めとなります。量産販売に向けた製品段階での試作を行ない、さまざまな試験を通じて安全性や耐久性を確認します。
この段階での試作品は完成品と同等の機能を兼ね備えており、各工程で発生しうる歩留まりや個々のユニット性能の違いなどを評価することが可能です。
試作品製作において安全性や品質の確認が取れなければ、販売に踏み切ることは難しいでしょう。試作品製作において製品試作は最終製品の利用形態を踏まえ、製品状態での耐久性や量産性を検討するのに必要であり、製品販売に向けた最後の確認といえます。

今回のまとめ

試作品製作は「部品」「モジュール単位」「最終製品」の3つに分類され、性能や安全性を確認することになるので期間や費用を要します。
ですが部品の試作は最終製品を作る上で、装置を動かすための欠かせない工程だといえるでしょう。部品が完成したら実際に組み立てて、モジュール単位で想定されている性能を出せるかの確認を行ない、問題が無いようであれば製品自体を試作します。
最後に製品を試作して、さまざまな試験を通じて安全性や耐久性を確認し、製品販売に向けた最終判断を下します。試作品製作はただ試作品を作るのではなく、安全性や性能を確認する試験も行なうので、試作品製作はその目的にあった信頼できる試作品製作業者に依頼することが成功の鍵へとつながるでしょう。