試作品製作をする際に知っておきたい素材「コーリアン」の基本的な特徴

2022/04/11
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コーリアンとは、アクリルタイプの樹脂を原料とした人工大理石です。加工が容易で色柄も豊富であるため、試作品製作に幅広く使用されています。
今回は、コーリアンの特徴や利用する際のメリット・デメリットを解説します。メーカーの試作品を手がける方はぜひ参考にしてください。

コーリアンとは?基本的な特徴

コーリアンとは人工大理石の一種です。アクリルタイプの樹脂として特に優秀な「メタクリル樹脂」を原料としています。加工性に優れており、耐久性も申し分ありません。
使い勝手が良いため、キッチンや洗面所のカウンター、ダイニングテーブルなど、身近な製品にも使用されています。また、加工が容易なので試作品を短時間で仕上げることができます。
コーリアンは、使い勝手が良く、自由な発想を反映できるため、製作者の創意工夫を生かせる素材として注目されています。試作品を短期間で、なおかつ納得できる形でまとめたいと思ったら、コーリアンの使用を検討してみるのもいいでしょう。

試作品製作にコーリアンが適しているポイント

コーリアンが試作品に適している理由は、主に優れた加工性と素材の頑丈性です。使いやすさと強さの両立が、メーカーや製造者の安心につながるでしょう。加工性と頑丈性について、それぞれの詳細をご紹介します。
コーリアンが加工しやすい理由は、メタクリル樹脂を使っているからです。この樹脂のおかげで、シームレス接着や3次元加工など、あらゆるシチュエーションに対応できます。柔軟加工ができる素材があれば、製作者も遊び心を生かしやすいでしょう。
加えて素材の強さも見逃せません。直射日光でも色が変わりにくく、食品や薬品の汚れが染み込みにくいのが特徴です。メンテナンスも簡単で、濡れた布で汚れを拭き取るだけできれいになります。
このように、製作・管理の両面で大きなメリットがあるため、試作品製作に使用されています。

試作品製作にコーリアンを使うメリット・デメリット

コーリアンは、カラーバリエーションが豊富で、製作者の創意工夫を反映しやすいというメリットがあります。また、耐久性に優れており、接着部分が見えにくいシームレス加工によってどのようなデザインでも見栄え良くできるのもポイントです。
ただし、ポリエステル系の人工大理石より相場が高く、傷つきやすいことが難点です。試作段階でもデザインにこだわるほど製作費が高くなるため、お客さまへ提供するときの価格も高くなる可能性があります。ポリエステル系より相場が高くなりやすい分、製作費を節約することが重要です。
このようにコーリアンは試作品に使いやすいですが、コスト抑制と見栄えの良さの両立を考える必要があるでしょう。

今回のまとめ

コーリアンは使い勝手の良さから、試作品用の素材にも役立ちます。さまざまなデザインに対応できるだけでなく、熱や汚れにも強いのがメリットです。ポリエステル系の人工大理石より相場は高めですが、創意工夫次第ではお得かつデザイン性に優れた試作品を製作することができます。
東海モデルでは、試作品製作のサポートを行っております。コーリアンによる試作の相談も承っておりますので、気になることがあればぜひご相談ください。