自動車や建物などのスケールモデルを製作する理由と活用例

2022/01/19
column

自動車や建物、また機械類や鉄道模型などスケールモデルには、実にさまざまなものがあります。これらのスケールモデルを製作する理由にはどのようなものがあるのでしょうか?プレゼンテーションや撮影用、展示用、販売促進用など、多様な目的で作られるスケールモデルのうち、自動車と建物に着目し、どのような場面で使われているのかそれぞれの活用例をご紹介します。

【目次】
1.スケールモデルって?製作する理由とは?
2.イメージを明確に伝えられる建築スケールモデル
3.デザイナーの意図を確認する自動車スケールモデル
4.今回のまとめ

スケールモデルって?製作する理由とは?

スケールモデルとは、実在するものや過去に実在したもの、今後作られる予定のものを忠実に再現した模型です。英語で縮尺や比率を示すスケールという単語が示すように、一定の縮尺に応じて縮小もしくは拡大された寸法になっているのが特徴です。「縮尺模型」と呼ばれる場合もあります。建物など建築模型においては、計算がしやすい1/100サイズなどが多く、ミニカーなどの自動車は1/24、1/43、1/64のいずれかが採用されています。
スケールモデルが作られる目的は、展示会やプレゼンで見せるためのものや、構造や動作を確認するためなどが主流です。また、ミニカーやプラモデルのように、趣味が目的の模型の場合は、コレクションとして可動性のあるものが作られることもあります。これらのミニカーが、新車販売時の販促物として活用されるのもよくある事例でしょう。

イメージを明確に伝えられる建築スケールモデル

建物のスケールモデルといえば、戸建てのマイホーム作りにおいて活用されることが多くみられます。マイホームを建てるにあたり、設計士は施主のニーズやライフスタイルをヒアリングし、それに基づいて建築設計図を考えます。最近は、建物を建てるための図面を、立体的に見ることができる3Dモデルで作成することが一般的になりました。
しかし、図面などに慣れていない人からすると、3Dモデルよりも実際のものであるスケールモデルの方が理解しやすい場合もあります。また、実際に目の前に模型があるだけで、よりマイホーム作りへのモチベーションや期待感も上がりやすくなります。
このように、建築スケールモデルは、マイホーム作りの際に設計の意図を明確に説明したり、双方の認識違いをなくしたりできるコミュニケーションツールとして活用されています。

デザイナーの意図を確認する自動車スケールモデル

自動車のスケールモデルは、実際の自動車が発売される過程で活躍しています。自動車の顔とも言える見た目を示すデザインモデル、車内を示すインテリアモデル、さらにエクステリアモデルなど、さまざまなスケールモデルが製作されます。細かなパーツが組み合わさって作られる自動車では、それぞれの部品にも強いこだわりが込められています。
自動車スケールモデルは、デザイナーなどが求めているデザインの意図を確認することを目的とし、ある意味本物よりも忠実に作られるのが特徴的です。これ以外にも、自動車のスケールモデルはミニチュアカーコレクションとしても人気があります。観賞用や収集が目的となりますが、子どもだけでなく大人の嗜好品としてもニーズが高まっています。

今回のまとめ

本物さながらのリアルさが魅力のスケールモデルは、平面図などと違い、一般の方でも容易に構造や空間などを理解できることから、建築物製作には欠かせません。また、自動車のスケールモデルは、クオリティの高い自動車が生み出されるために必須ともいえるものです。スケールモデルは、それ以外にも新商品の販売促進やデモンストレーションにも利用価値があるため、ぜひ活用をご検討ください。