デジタルモックアップとVR連携によって生み出されるメリット

2022/10/13
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デジタルモックアップとは、実物の試作品を製作せずに3Dデータを用いながらデザインのチェックや検証、ならびに干渉確認を行うことです。完成形がイメージしやすく、仕様変更などのリスクを回避することができます。
今回は、デジタルモックアップがVRと連携するメリットについて詳しくご紹介します。

よりリアルな表現を可能にするのがモックアップ製作とVR連携の融合

従来のフィジカルなモックアップと異なり、パソコン上で仮想的に作られるデジタルモックアップは、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)との連携が進んでいます。ゲームやライブなどのアミューズメント分野で活用されているVR(バーチャルリアリティ・仮想現実)の分野が急成長を遂げており、製品開発の分野においての活躍が期待されているのです。
デジタルモックアップは日々高精度に進化を遂げており、VR上での仮想体験が可能なデジタルモックアップも次々に誕生しています。
VR端末を装着することで、目の前に実物大のモックアップが表示されます。首や体の動きと連動して視界が切り替わりますし、物を掴むこともできるため、試作品製作において非常に有効な方法として注目を集めているのです。

デジタルモックアップとVR連携を駆使すると自動車設計のコスト削減につながる

デジタルモックアップとVR連携を駆使することで、さまざまなものづくりの現場での活用が期待されています。なかでも、自動車設計及び製造の分野で必要不可欠な要素です。
現物とは異なり、VRであれば遠隔の相手ともかんたんに共有できること、透視や切断、シミュレーションの操作をかんたんに行えること、そして操作の記録や再生、加工がしやすいことなどが大きなメリットと言えるでしょう。
そして最大のメリットは、設計や試作に関するコストを大幅に削減できることです。開発までの時間も大幅に短縮できるため、これからもデジタルモックアップとVRの連携が幅広い業界や分野で進んでいくことが期待されています。

モックアップ製作でデジタルモックアップと自動車設計を連携させると製造開始前に課題が分かる

モックアップ製作の段階で、デジタルモックアップと自動車設計を連携させることで、製造開始前の課題が明確になることも大きなメリットです。設計時にはわからなかった問題点や課題点を明確にすることで、性能や品質を大幅に向上させられるでしょう。

今回のまとめ

今回は、デジタルモックアップがVRと連携するメリットについて詳しくご紹介しました。幅広い業界や分野で活用されるVR連携ですが、今や自動車設計や開発においてなくてはならない存在です。
自動車関連の設計や部品の製作をはじめ、さまざまな分野の製品開発において試作品製作は非常に大切な工程です。もし、試作品製作においてお困りのことやお悩みのことがありましたら、ぜひ東海モデルまでお気軽にご相談ください、ものづくりのプロフェッショナルとして培ってきたノウハウを最大限に活かしてお客様の製品開発のサポートをいたします。