原価企画とは?商品開発においてポイントになる原価企画の必要性

2022/08/30
column

近年、コロナウイルスの蔓延や世界情勢の変化によって、原材料費が高騰しており、企業は厳しい局面に立たされています。現状を乗り切るには、原価企画の精度を上げなければなりません。ここでは、商品開発における原価企画の必要性について解説します。

商品開発における利益の確保やコストの低減に欠かせない原価企画

原価企画とは、製品を企画開発する段階で目標とする原価を決めて、その金額の範囲で開発・製造・販売を行うことです。また、広義でその意味を捉えた場合には、販売を終えた後のリサイクル料金まで原価管理に含まれます。通常は、商品開発担当者が、原価管理の業務を担当することになるでしょう。

原価管理がコストダウンを実現する

製造に掛かるコストを管理せずに、漠然と商品を作って販売しても利益を上げることはできません。商品を企画開発する段階で目標とすべき原価を設定し、その数値に近づける努力をして、始めて期待通りの利益を確保できます。
さらに、原価企画は無駄を見直す良いきっかけとなるため、コストの低減を実現することができます。なぜなら、資材費・人件費・光熱費・テスト費用などのコストを細かく計上して、目標原価を算出するからです。

原価管理システムを導入するメリット

1950年代に入ってからトヨタ自動車など、日本を代表するトップ企業が続々と原価管理を導入しました。トヨタ自動車を例にとって見ても、2022年現時点でいかに大きな利益を出しているかは言うまでもない話です。そこで、商品開発に原価管理を採用するメリットを確認してみましょう。

原価管理を商品開発に導入するメリットとは?

原価管理を導入するメリットとして、以下の6つが挙げられます。
・適正価格で商品を消費者に提供できる
・製品開発のサイクルを短縮できる
・売上の伸び悩みを回避できる
・コストの低減を実現可能
・目標値に近い利益を確保できる
・無駄を省けるので持続可能な社会理念に適合している
消費者の多くは、商品を購入する前にサイトのレビューなどを参考にして、製品の価格が妥当であるか情報を収集しています。それほど、消費者はシビアな目で、お金を支払ってまで購入する価値がある物かどうかチェックしているのです。
そのため、多くの人に愛されるヒット商品を生み出すには、確実に「売れる価格帯」をリ
サーチして、目標原価を定めなければなりません。

原価企画を効率的に行う方法

これまでは、商品開発の担当者自身が手作業で目標売価を設定し、製品を試作して達成率を確認していました。しかし、人為的ミスが発生した場合、目標原価が正確な数値であるか判断できなくなる危険性があります。また、多くの人材を必要とするので、原価企画の段階で多大なコストが発生することもデメリットです。
そのため、より正確にスピーディーに原価企画を行うためには、原価管理システムを導入することが必要です。さまざまな資材の原価をコンピューターで一括管理できるため、より精度の高い数値を算出できます。原価管理システムを採用することは、コスト削減を実現するためにも妥当な方法です。

今回のまとめ

製品を企画し製造してから原価を計算し、利益を出す経営方法では、ライバル会社との競争に勝つことは難しい時代です。顧客は低価格で品質の良い商品を求めています。また、コスト削減を実現できなければ、大きな利益は得られません。ぜひ、この機会に自社の商品開発における原価企画のあり方について再確認してみてください。